ビデオポーカーの Jacks or Better は、配られた 5 枚から残す札(ホールド)を選び、残りを引き直して、できた役で払われる台のゲーム。相手はいない。
台の良し悪しは、ペイテーブル(払い戻し表)のフルハウスとフラッシュの 2 行で決まる。残す札は、簡易戦略の表を上から順に見て、最初に当てはまった形にする。
ペイテーブルは、フルハウスとフラッシュの 2 行を見る
ペイテーブルは、役ごとに賭け金の何倍が戻るかを書いた表。同じ Jacks or Better でも、台ごとにフルハウスとフラッシュの倍率だけを変えてハウスエッジ(賭けた額のうち平均で店に残る割合)を決めている。
「9/6」はフルハウス 9 倍・フラッシュ 6 倍の台、「8/5」は 8 倍と 5 倍の台。倍率は 1 コインあたり。
| 役 | 9/6 | 9/5 | 8/6 | 8/5 | 7/5 | 6/5 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ロイヤルフラッシュ | 800 | 800 | 800 | 800 | 800 | 800 |
| ストレートフラッシュ | 50 | 50 | 50 | 50 | 50 | 50 |
| フォーカード | 25 | 25 | 25 | 25 | 25 | 25 |
| フルハウス | 9 | 9 | 8 | 8 | 7 | 6 |
| フラッシュ | 6 | 5 | 6 | 5 | 5 | 5 |
| ストレート | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 |
| スリーカード | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 |
| ツーペア | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
| J 以上のワンペア | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
| ハウスエッジ | 0.46% | 1.55% | 1.61% | 2.70% | 3.85% | 5.00% |
ハウスエッジは、最善の打ち方でプレイしたときの値(還元率は 100% − ハウスエッジ)。
| 台 | 100 賭けたときの平均の減り |
|---|---|
| 9/6 | 0.46 |
| 8/5 | 2.70 |
| 6/5 | 5.00 |
フルハウスが 1 つ、フラッシュが 1 つ下がるだけで、減り方が 6 倍近くになる。
ロイヤルフラッシュが出ない間のハウスエッジは約 2.4%
9/6 のハウスエッジ 0.46% は、ロイヤルフラッシュ(約 4 万ハンドに 1 回)が戻す約 2% を含んだ値。ロイヤルが出ない間は、実質ハウスエッジ約 2.4% の台でプレイしているのと同じで、数千ハンド単位で普通に減る。
例。9/6 で 1 回に 5 コインずつ、1 時間に 600 ハンドプレイする。
- 1 時間に賭けるのは 5 × 600 = 3,000 コイン
- ロイヤルは約 4 万ハンドに 1 回なので、40,000 ÷ 600 ≈ 67 時間に 1 回
- ロイヤルを除いたハウスエッジは約 2.4%。出ない間は 1 時間に 3,000 × 2.4% ≈ 72 コイン減る
- 67 時間で約 4,800 コイン減ったところに、ロイヤルで 4,000 コイン戻る
5 コイン賭ける理由
ロイヤルフラッシュの 800 倍は、5 コイン(MAX ベット)のときだけ。1〜4 コインでは 250 倍に下がる台が多い。
例。ロイヤルフラッシュが出たとき、1 コインなら 250 コイン、5 コインなら 4,000 コイン(1 コインあたり 800)。
ロイヤルの約 2% の分があるので、1〜4 コインではハウスエッジが上がる。
ホールドは「上から順に見て、最初に当てはまる形」
配られた 5 枚に、次の表の上から順に当てはまるものを探し、最初に該当した形を残す。9/6 の簡易戦略(16 段)で、この表どおりのハウスエッジは 0.54%(最善の 0.46% との差は 0.08%)。
表の T は 10。「J 以上の札」は J・Q・K・A(ペアになれば配当が付く札)。
| 番 | 残す形 | 補足 |
|---|---|---|
| 1 | フォーカード / ストレートフラッシュ / ロイヤルフラッシュ | 完成役は全部残す |
| 2 | 4 枚ロイヤル | ストレートやフラッシュが完成していても、崩して狙う |
| 3 | スリーカード / ストレート / フラッシュ / フルハウス | |
| 4 | 4 枚ストレートフラッシュ | |
| 5 | ツーペア | |
| 6 | ハイペア(JJ 以上) | |
| 7 | 3 枚ロイヤル | |
| 8 | 4 枚フラッシュ | |
| 9 | ローペア(TT 以下) | |
| 10 | 4 枚両端ストレート | どちらの端でも完成する形 |
| 11 | スーテッドの J 以上の札 2 枚 | |
| 12 | 3 枚ストレートフラッシュ | |
| 13 | オフスートの J 以上の札 2 枚 | 3 枚以上あるときは低い方から 2 枚(K-Q-J だけは 3 枚) |
| 14 | スーテッドの T+J / T+Q / T+K | |
| 15 | J 以上の札 1 枚 | |
| 16 | 全交換 |
例。J♠ J♦ 8♠ 9♠ T♠ が配られた。
- 1〜3(完成役、4 枚ロイヤル)はない
- 4 の 4 枚ストレートフラッシュ(8♠ 9♠ T♠ J♠)がある。ここで止まる
- J♦ を捨てて 4 枚を残す(EV 3.57)。6 番のハイペア(JJ、EV 1.54)は 4 番より下なので選ばない
EV(期待値)は、その残し方で引き直したときに戻る平均の額。この記事の EV は 9/6、1 コインあたり。
よくある間違い 5 つ
キッカーは残さない
ペアに J 以上の札を足して残すのは常に損。ペアだけ残して 3 枚引く。
例。J♠ J♦ A♣ 5♥ 8♦ は JJ だけ残す(EV 1.54)。A を足すと 1.42。2 枚しか引けず、スリーカードやフルハウスになる確率が下がる。
ローペアは意外と強い
ローペアは配当が付かないが、スリーカード(3 倍)やフルハウス(9 倍)に伸びる分が大きい。
| 例:5♠ 5♦ 6♣ 7♥ 8♦ | EV |
|---|---|
| 55 を残す | 0.82 |
| 4 枚両端ストレート(5-6-7-8) | 0.68 |
中抜けストレートは捨てる
4 枚中抜けストレートは当たり札が 4 枚しかない。
例。5♠ 6♦ 8♣ 9♥ K♦。5-6-8-9 は 7 だけで完成する中抜け(EV 0.34)。残すのは K 1 枚(0.47)。
J 以上の札が 3 枚以上入るとき(9-J-Q-K、J-Q-K-A)だけは残す。
J 以上の札は 3 枚残さない
オフスートの J 以上の札が 3 枚以上あるときは、低い方の 2 枚に絞る。
例。K♠ Q♦ A♣ 4♥ 8♦。残すのは K と Q(EV 0.48)。K と A は 0.47、3 枚全部は 0.46。A はストレートの一端(T-J-Q-K-A)にしかなれないので、ほかの J 以上の札より価値が低い。
例外は K-Q-J の 3 枚。J♠ Q♦ K♣ 4♥ 8♦ なら 3 枚とも残す(0.52)方が、J と Q(0.49)より高い。
4 枚フラッシュより 3 枚ロイヤル
例。T♠ J♠ Q♠ 4♠ 8♦。3 枚ロイヤル(T-J-Q)は 1.46、4 枚フラッシュ(T-J-Q-4)は 1.28。3 枚ロイヤルを残して 2 枚引く。
ただし、どちらもハイペア(約 1.54)には負ける。J♠ J♦ Q♠ K♠ 4♥ なら JJ を残す。
台が違うと表も変わる
簡易戦略は 9/6 用。8/5 などほかの台でも違うのは数行で、正しい残し方はその台の配当で計算した EV で決まる。
Double Double Bonus は別の機種で、A と 2〜4 のフォーカードの配当が高く、ツーペアは 1 倍。A を大事にし、ツーペアとキッカーを軽く見る。フルペイの 9/6 でもハウスエッジは 1.02% で、Jacks or Better の 9/6(0.46%)より高い。
アプリで練習する
Casino Edge のビデオポーカーでは、5 枚が配られるたびにホールドを選び、判定と、EV の高い残し方の上位 5 つ(自分の残し方も)が出る。ペイテーブルはゲームのメニューで切り替えられ、EV もその台の配当で計算される。間違えた手は、トレーニングの「間違えた問題」で同じ 5 枚がもう一度配られる。