PLO5 は、手札が 5 枚のポットリミット・オマハ。PLO5 のプリフロップは、5 枚のうち 4 枚が一緒に働く手を選ぶ。ナッツ性・つながり・スート・dangler(働かない札)の 4 つの見方で確かめる。4 枚の PLO よりペアの価値は低く、働かない札は重く見る。
この記事は Hi だけ(Hi-Lo ではない)、6-max、100bb のリングゲームを前提にする。
PLO5 のルール(手札 5 枚でも使うのは 2 枚)
- 手札は 5 枚、ボードは 5 枚
- 役は、手札からちょうど 2 枚、ボードからちょうど 3 枚で作る。手札を 1 枚だけ、または 3 枚以上使うことはできない
- ベットの上限はポットの額(ポットリミット)。4 枚の PLO と同じ
使うのは 2 枚だけなので、5 枚あると 2 枚の組み合わせが 10 通りになる(4 枚は 6 通り)。その分、全員の手が強くなる。
ルールの細かい説明は、ルールのガイドの「オマハ」にある。
4 枚の PLO から何が変わるか
| 項目 | PLO4 | PLO5 |
|---|---|---|
| 手札 2 枚の組み合わせ | 6 | 10 |
| ds(同じスート 2 枚が 2 組)の手 | 13% | 47% |
| A を含むスートの組がある手 | 17% | 25% |
| AA を含む手 | 2.6% | 4.2% |
| KK(AKK・KKK を除く)の UTG オープン率 | 64% | 30% |
| ダブルペアの UTG オープン率 | 75% | 12% |
| 席ごとのオープン率 | 18〜49% | ほぼ同じ |
ds・A のスートの組・AA の割合は、全部の手を数えた値(PLO5 の ds は 3 枚+2 枚の形も含む)。オープン率は、ソルバー(最適な戦略を計算するプログラム)の結果を解説した PLO5 の解説の値。
5 枚では ds の手が半分近くになるので、ds であることだけでは強い手にならない。一方で、開く手の割合はほぼ同じなので、同じ手でも 4 枚のときより後ろの席から開くことになる。
変わること:
- ペアの価値が下がる(ペアは 2 枚分しか働かない)
- dangler をより重く見る
- ds の価値は同じ
4 つの見方で手を確かめる
| 見方 | 良い手 | 悪い手 |
|---|---|---|
| ① ナッツ性(一番大事) | T 以上の札が多い、A のスーテッド、AA・KK | 低い札ばかり(2 番目のストレートになりやすい) |
| ② つながり | rundown(連続した札)、隙間が 1 つ(隙間は下ほど良い) | ばらばら |
| ③ スート | ds(2 組)> ss(1 組) | rainbow(全部違うスート)、同じスート 3 枚以上(自分のアウツを塞ぐ) |
| ④ dangler がない | 5 枚のうち 4 枚以上が働く | 働かない札が 1 枚(弱い)、2 枚(ほぼ降りる) |
dangler は、ほかの札とつながりもスートもない 1 枚。5 枚の手では、働かない札が 1 枚あるだけで、同じ 4 枚の手より弱くなる。
例。J♠T♠9♥8♥7♦ は ① J ハイのストレートがナッツになりやすい ② 5 枚連続 ③ ds ④ dangler なしで、4 つとも良い。K♠Q♦J♥3♣2♦ は ① と ② はあるが、③ スートの組が 1 つで働きが弱く、④ 3 と 2 の 2 枚が働かない。
見方の多い手ほど早い席から開く。点数を足す必要はない。
どの席から開くか
席ごとのオープン率の目安(公開されているソルバーの結果による。6-max、100bb):UTG 約 18%、HJ 22%、CO 30%、BTN 約 50%、SB 33%。SB は raise か fold(リンプしない)。境界付近の手は、開いても降りても差が小さい。
5 枚の手の例。どの席から開くかは、アプリの計算値(4 つの見方を、上のオープン率に合わせた目安)。
| 最初に開く席 | 5 枚の手の例 |
|---|---|
| UTG から | A♠A♥K♠K♥Q♦、A♠K♠Q♦J♦T♥、K♠K♦Q♠J♦8♣、Q♠Q♥J♦T♣9♠、J♠T♠9♥8♥7♦、K♠K♥Q♠Q♥2♦ |
| CO から | K♠K♥9♦7♣4♠、T♠9♠8♦7♦2♣、8♠7♠6♥5♥2♣、K♠Q♦J♥3♣2♦ |
| BTN から | K♠K♥8♦5♣2♠ |
| 開かない | A♠K♦7♠6♣2♥(BTN で境界)、2♣2♦3♣K♥8♠ |
読み方:
- T♠9♠8♦7♦2♣ と 8♠7♠6♥5♥2♣ は、4 枚の rundown ds に働かない 2 が付いた形。4 枚なら早い席から開く手だが、5 枚では CO から
- K♠K♥9♦7♣4♠ は、KK と ss だけで、つながりが弱い。4 枚の KK より開く席が後ろになる
- A♠K♦7♠6♣2♥ は、A のスーテッドがあっても、ほかの札がばらばら
AA と KK
4 枚の PLO では、AA はどんな形でも開くのが基準。5 枚では AA を含む手が 4.2% に増え、残りの 3 枚の働きも見る。
- 3-bet・4-bet するのは、AA のダブルスーテッドで、高い札の支えがある形(A♠A♥K♠Q♥J♦ など)
- A♠A♦9♣4♥2♠ のような支えの弱い AA は、プレイしすぎの手の例として解説される
KK は、残りの 3 枚で決まる。UTG で開く KK は約 30%(4 枚は 64%)。
5 枚の勝率の目安(全員相手)。
| 手 | 勝率の目安 |
|---|---|
| A-K-Q-J-T ds | 45〜50% |
| A-A-8-6-2 | 32〜38% |
| K-K-9-7-4 | 25〜30% |
AA でも、4 枚のときほどの差は付かない。
3-bet は強い手から順に、少なく
PLO の 3-bet は、強い手から順に 3-bet、次をコール、残りを降りる。ブラフの 3-bet はしない。
目的は相手を降ろすことではなく、SPR(残りのスタック ÷ ポット)を下げて、フロップで全部入れやすくすること。ベットの上限がポットなので相手を降ろす力が小さく、相手も手札が多いのでフロップで当たられやすい。
ライブの緩い卓
- ナッツを大きくベットする。ナッツでない手で大きなポットを作らない
- PLO は全体に参加率が高いので、降りない人の目安は参加率 60% 以上
- 勝ち負けの振れ幅は PLO4 < PLO5 < PLO6。慣れるまでは 1 段低いレートでプレイする
よくある間違い(プリフロップ)
- AA なら強いと思う。A-A-8-6-2 は全員相手で 32〜38% ほど。残りの 3 枚が働くかを見る
- ds だけで開く。5 枚では半分近くの手が ds。ナッツ性とつながりも見る
- dangler を数えない。働かない札が 2 枚あると、ほぼ 3 枚の手
- NLHE と同じ頻度と目的で 3-bet する。PLO は強い手から順に少なく、目的は SPR を下げること
- OOP で投機的な手をコールする。ターンでナッツが変わり、ポットのベットを受け続ける
- 少ないスタックで座る。100bb 以上で座る
アプリで練習する
Casino Edge の PLO は、設定で手札を 5 枚にすると、オープンのドリルとプレイ(Sim)が PLO5 になる。ドリルは席ごとに Open・Limp・Fold を選び、判断のあとに、その手がどの席から開く手かが出る。