基本戦略の表は、自分の手とディーラーのアップカードの組ごとに、アクションの EV(期待値。1 回あたりの平均の損益)を比べた結果。ルールで変わるセルは一部なので、座る前に自分の卓のルールを確かめ、そのルールの表で覚える。
表どおりにプレイしても、ハウスエッジ(賭けた額に対する店の取り分)は残る。表が減らすのは、判断の間違いで増える損。
表の見方
表は 3 つ。縦が自分の手、横がディーラーのアップカード。
| 表 | 自分の手 |
|---|---|
| ハード | A を含まない手、または A を 1 としか数えられない手 |
| ソフト | A を 11 として数えられる手(A-7 はソフト 18) |
| ペア | 同じ数字の 2 枚(Split するかどうか) |
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| S | Stand(止まる) |
| H | Hit(1 枚引く) |
| D | Double(賭け金を倍にして 1 枚だけ引く)。Double できないなら Hit |
| Ds | Double。Double できないなら Stand |
| P | Split(2 つの手に分ける) |
| Rh / Rs / Rp | Surrender(降りて賭け金の半分を取り戻す)。降りられないなら Hit / Stand / Split |
例。ハード 11 対 6 のセルは D。賭け金を倍にして 1 枚引く。3 枚以上の 11(4-3-4 など)は Double できないので、Hit になる。
表の骨格は、ディーラーのアップカードの強さ。ハードの手なら、ディーラーが弱い(2〜6)ときは 12 以上で止まって相手のバストを待ち(12 対 2・3 だけは Hit)、強い(7〜A)ときは 17 以上まで引く。
例。自分はハード 16。ディーラーはあとで必ず 17 以上まで引くので、Stand した 16 が勝つのはディーラーがバストしたときだけ。
- ディーラーが 6:ディーラーは約 42% でバストする。自分が Hit すると約 62% でバストする。だから Stand
- ディーラーが 10:ディーラーのバストは約 23% しかない。Stand すると約 77% で負けるので、Hit
表は EV の比べ、差が小さいセル
どのセルも、各アクションの EV を比べて一番大きいものを選んでいる。下は 6 デッキ・ディーラーがソフト 17 で止まる(S17)・ディーラーが伏せ札を先に確かめる・任意の 2 枚で Double できる卓の例。数字は最初の賭けを 1 としたときの EV。
| 手 | Hit | Stand | Double | Split | 最善 |
|---|---|---|---|---|---|
| ハード 11 対 6 | 約 +0.34 | 約 +0.68 | Double | ||
| ハード 9 対 7 | 約 +0.18 | 約 +0.12 | Hit | ||
| 16 対 10 | 約 −0.535 | 約 −0.541 | Hit | ||
| 8-8 対 10 | 約 −0.54 | 約 −0.54 | 約 −0.48 | Split |
16 対 10 は、Hit と Stand の差が 0.006 しかない。最善は Hit だが、Stand しても損は小さい。反対に、ハード 11 対 6 の Double と Hit の差は 0.34 あり、Hit すると損が大きい。
8-8 対 10 は、どれを選んでも負ける方が多い。負けが一番小さい Split を選ぶ。
S17 と H17(ディーラーのソフト 17)
S17 はディーラーがソフト 17 で止まる卓、H17 はソフト 17 でも引く卓。
例。ハード 11 対 A(6 デッキ、Double はハード 9〜11 だけ)。
| Hit | Double | 最善 | |
|---|---|---|---|
| S17 | 約 +0.147 | 約 +0.120 | Hit |
| H17 | 約 +0.107 | 約 +0.115 | Double |
変わるセルの数の目安:任意の 2 枚で Double できる卓なら 3 セル(11 対 A、A-7 対 2、A-8 対 6)。Double がハード 9〜11 だけの卓なら、11 対 A の 1 セル。
H17 はハウスエッジを約 0.22% 上げる。
Double の条件
Double できる手が「任意の 2 枚」か「ハード 9〜11 だけ」かで、表のセルが変わる。任意の 2 枚の卓では、ソフトの手の Double のセルが増える。
Split の後に Double できない卓は、ハウスエッジが約 0.14% 上がる。
サレンダーで降りるセル
サレンダーは、最後までプレイすると平均で賭け金の半分より多く負ける手(EV が −0.5 より下)で使う。
例。6 デッキ・S17・ディーラーが伏せ札を先に確かめる卓(レイトサレンダー)の 16 対 10。
- Hit:約 −0.535
- Stand:約 −0.541
- Surrender:−0.500
どれも負けるが、降りる損がいちばん小さい。
| 卓 | 降りる手 |
|---|---|
| レイト・S17 | 16 対 9・10・A、15 対 10 |
| レイト・H17 | 上に加えて、15 対 A、17 対 A、8-8 対 A(降りられないなら Split) |
16 対 7 は Hit の EV が約 −0.409 で、降りるより得。3 枚以上の手と Split 後の手では降りられない。
| サレンダーの種類 | ハウスエッジの変化(S17) | (H17) |
|---|---|---|
| レイト | −0.072% | −0.088% |
| A 以外にだけアーリー | −0.240% | −0.240% |
| アーリー(ディーラーの 2 枚目の前に降りられる) | −0.624% | −0.712% |
数字はアプリの計算値(6 デッキ・ディーラーが伏せ札を先に確かめる・DAS・任意の 2 枚で Double・3:2 の卓から)。
表を変えないもの
- ブラックジャックの配当が 6:5 の卓は、ハウスエッジを約 1.4% 上げるが、表は変わらない
- カットカードの位置(どこまで配るか)は、表を変えない
ルール別ハウスエッジの目安
6 デッキ・S17・ディーラーが伏せ札を先に確かめる・Split 後の Double あり(DAS)・任意の 2 枚で Double・3:2 の卓(0.41%)からの違い。
| 違い | 影響 |
|---|---|
| ブラックジャックの配当が 6:5 | 約 +1.4% |
| ディーラーがソフト 17 で引く(H17) | 約 +0.22% |
| Split 後に Double できない | 約 +0.14% |
| 1 デッキ | 約 −0.53% |
| アーリーサレンダー | 約 −0.62% |
| レイトサレンダー | 約 −0.07% |
| A の再分割ができる | 約 −0.07% |
座る前に確かめること
- ディーラーはソフト 17 で引くか(H17)、止まるか(S17)
- Double できる手(任意の 2 枚か、9〜11 だけか)、Split 後の Double
- サレンダーがあるか(レイト・アーリー)
- ブラックジャックの配当(3:2 か 6:5 か)
- デッキの数
アプリで練習する
Casino Edge のブラックジャックでは、リファレンスの「卓のルール設定」を自分の卓のルールに合わせると、チャート・ドリル・テーブルの正解がそのルールのものになり、そのルールのハウスエッジも出る。「この卓の戦略」は、ルールで変わることだけを書き出す(Double する手、Split する手、止まる合計など)。チャートのセルをタップすると、各アクションの EV が見える。