このゲームのポイント
- 2 個のサイコロの合計に賭けるゲームで、客が順に振り手(shooter)になってサイコロを投げる。
- 最初の 1 投(come-out)で 7・11 ならPass Lineの勝ち、2・3・12 なら負け、ほかの目(4・5・6・8・9・10)ならその数がポイントになる。
- ポイントが決まったら、振り手はポイントか 7 のどちらかが出るまで振り続ける。ポイントが先なら Pass Line の勝ち、7 が先なら負け。
- Pass Line は 1:1 で払われる。ポイントが決まった後に足せるOddsは、本当の確率どおりに払われる。
- ハウスエッジは Pass Line 1.41%、Don’t Pass 1.36%。Odds は 0%。
はじめに
ベットの種類は多いが、最初に覚えるのは次の 2 つだけ。
- Pass Line:振り手と同じ側に賭ける、いちばん基本のベット。勝てば賭けた額と同じ額がもらえる(1 to 1)
- Odds:ポイントが決まった後に、Pass Line に足すベット。ハウスエッジが 0% で、卓でいちばん損が小さい
ほかのベットは、この 2 つが分かってからでよい。
1 回の流れ
1 回の勝負は 2 つの段に分かれる。
1 段目:come-out。パック(今の段を示す目印)が OFF のときの 1 投。
- 7・11:Pass Line の勝ち。もう一度 come-out
- 2・3・12(craps と呼ぶ):Pass Line の負け。もう一度 come-out
- 4・5・6・8・9・10:その数が ポイント になる。パックが ON になってその数の箱に置かれ、2 段目へ進む
2 段目:ポイントが決まった後。振り手は、ポイントか 7 が出るまで振り続ける。
- ポイントが先に出る:Pass Line の勝ち。come-out に戻る
- 7 が先に出る:Pass Line の負け(seven-out)。come-out に戻り、次の客が振り手になる
- ほかの目:Pass Line には何も起きない。振り手はそのまま振り続ける
例。come-out で 5・2 の 7 が出た。Pass Line の勝ち。もう一度 come-out。
例。come-out で 4・2 の 6 が出て、6 がポイントになった。次の 5・3 の 8 では何も起きない。その次に 5・1 の 6 が出たので、Pass Line の勝ち。come-out に戻る。
例。come-out で 6・2 の 8 が出て、8 がポイントになった。次の 4・1 の 5 では何も起きない。その次に 4・3 の 7 が出たので、Pass Line の負け(seven-out)。振り手が替わる。
Odds
ポイントが決まった後に、Pass Line(または Don’t Pass)に足すベット。本当の確率どおりに払うので、ハウスエッジは 0%。Pass Line に足す Odds を Take、Don’t Pass に足す Odds を Lay と呼ぶ。
| ポイント | Take(Pass Line 側) | Lay(Don’t Pass 側) |
|---|---|---|
| 4・10 | 2 to 1 | 1 to 2 |
| 5・9 | 3 to 2 | 2 to 3 |
| 6・8 | 6 to 5 | 5 to 6 |
例。ポイントが 4 のとき Take に 10 を置き、4 が 7 より先に出れば 20 がもらえる(2 to 1)。4 が先に出る確率は 1/3(目の出やすさ)なので、平均すると損も得もない。
Pass Line か Don’t Pass に Odds を上限いっぱいまで足すのが、最も損が小さいベット。上限と、足したときのハウスエッジはOdds の上限。
合図とマナー
- 着いたら、サイコロが卓の中央にあるときに、現金を Come の枠に置いて “Change, please” と言う。サイコロが動いている間は、チップに替えられない
- チップは手すりの溝(chip rack)に置く。飲み物は手すりの下の棚に置く。卓の上に置いてよいのはチップだけ
- サイコロが投げられている間は、手を卓の上から引く。投げている間に、遅れてベットを置かない
- サイコロは片手で扱い、卓の外に出さない
- サイコロは向こう側の壁(ゴムの面)に当てる。当たらないと有効な投げにならない
- ポイントが決まっている間は “seven” と言わない。縁起が悪いとされる
- Pass Line の Odds は、自分で Pass Line のベットの後ろに置く
- Place は自分で置かない。チップを Come の枠に置いて “Place the six” のように言うと、ディーラーが置く
- Pass Line は、ポイントが決まった後は下げられない
目の出やすさ
2 個のサイコロの目の組み合わせは 36 通り。合計ごとの通り数は次のとおり。
| 合計 | 通り(36 通りのうち) |
|---|---|
| 7 | 6 |
| 6・8 | 5 |
| 5・9 | 4 |
| 4・10 | 3 |
| 3・11 | 2 |
| 2・12 | 1 |
7 がいちばん出やすい。come-out では、勝つ目(7・11)が 8 通り、負ける目(2・3・12)が 4 通りなので、Pass Line に有利。ポイントが決まった後は、7 がどのポイントより出やすいので、Pass Line に不利。2 つの段を合わせた Pass Line のハウスエッジは 1.41%。
例。ポイントが 4 のとき、4 は 3 通り、7 は 6 通り。4 が 7 より先に出る確率は 3 ÷ (3 + 6) = 1/3。
主なベットと配当
「OFF」は、その間はベットが働かない(勝ち負けが決まらない)こと。
| ベット | 配当 | ハウスエッジ |
|---|---|---|
| Pass Line | 1 to 1 | 1.41% |
| Don’t Pass | 1 to 1(12 は引き分け) | 1.36% |
| Odds(Take・Lay) | 本当の確率どおり | 0% |
| Come | 1 to 1 | 1.41% |
| Don’t Come | 1 to 1(12 は引き分け) | 1.36% |
| Come・Don’t Come の Odds | 本当の確率どおり | 0% |
| Field | 1 to 1、2 は 2 to 1、12 は 3 to 1 | 2.78% |
| Place 6・8 | 7 to 6 | 1.52% |
| Place 5・9 | 7 to 5 | 4.00% |
| Place 4・10 | 9 to 5 | 6.67% |
ハウスエッジは、Pass Line・Field などは 1 回のベットあたり、Place は決まったときだけ数えた値。
置くとき。
- Pass Line・Don’t Pass:come-out のとき
- Come・Don’t Come:ポイントの後。Odds は、数に移った後に足す
- Field:いつでも。次の 1 投だけで決まる
- Place:いつでも置けるが、ポイントの後だけ働く
決まり。
- Don’t Pass:Pass Line の逆に賭ける。come-out で 2・3 なら勝ち、12 は引き分け、7・11 なら負け。ポイントが決まった後は、7 がポイントより先に出れば勝ち
- Come:ポイントの後に置く、もう 1 つの Pass Line。置いた次の 1 投が 7・11 なら勝ち、2・3・12 なら負け、ほかの目ならその数へ移る。移った後は、その数が 7 より先に出れば勝ち
- Don’t Come:ポイントの後に置く、もう 1 つの Don’t Pass。置いた次の 1 投が 2・3 なら勝ち、12 は引き分け、7・11 なら負け、ほかの目ならその数へ移る。移った後は、7 がその数より先に出れば勝ち
- Come・Don’t Come の Odds:上限は Pass Line・Don’t Pass の Odds と同じ。Come の Odds は come-out の間は働かない。その間にその Come の勝ち負けが決まったら、Odds は勝ち負けなしで戻る。Don’t Come の Odds は come-out の間も働く
- Field:3・4・9・10・11 なら 1 to 1、2 なら 2 to 1、12 なら 3 to 1。5・6・7・8 なら負け
- Place:その数が 7 より先に出れば払う。当たっても賭けは残る
中央のベット・ハードウェイ
Proposition(中央のベット)・ハードウェイ・BIG 6・8 は、どれもハウスエッジが大きい。
| ベット | 配当 | ハウスエッジ |
|---|---|---|
| BIG 6・8 | 1 to 1 | 9.09% |
| Hard 6・8 | 9 to 1 | 9.09% |
| Hard 4・10 | 7 to 1 | 11.11% |
| Any Seven | 4 to 1 | 16.67% |
| Any Craps | 7 to 1 | 11.11% |
| 2・12 | 30 to 1 | 13.89% |
| 3・11 | 15 to 1 | 11.11% |
- Any Seven・Any Craps・2・12・3・11:いつでも置ける。1 投で決まる
- Hard:その数のゾロ目(6 なら 3-3)が、7 かゾロ目でない同じ合計より先に出れば勝ち。come-out の間は OFF(卓によっては ON)
- BIG 6・8:その数が 7 より先に出れば勝ち。come-out の間も働き(come-out の 7 で負ける)、同じ数に賭ける Place 6・8(1.52%)より損が大きい
Buy・Lay
- Buy はその数が 7 より先に、Lay は 7 がその数より先に出れば勝ち。本当の確率どおりに払い、その代わりに 5% のコミッション(手数料)を払う。
- ハウスエッジは、置いたときにコミッションを払う卓で、Buy が 4.76%、Lay が 2.44〜4.00%。
コミッションは、Buy は置いた額の 5%、Lay は勝ったときにもらう額の 5%。いつでも置ける。Buy は come-out の間は働かず、Lay は働く。
既定の「置いたとき」は、勝ち負けが決まるたびに払う(当たってベットが残れば、次の分もまた払う)。もう 1 つは「勝ったときだけ」払う形。どちらも当たっても残る。
ハウスエッジは次のとおり。
| 数 | Place | Buy(置いたとき) | Buy(勝ったときだけ) | Lay(置いたとき) |
|---|---|---|---|---|
| 4・10 | 9 to 5、6.67% | 4.76% | 1.67% | 2.44% |
| 5・9 | 7 to 5、4.00% | 4.76% | 2.00% | 3.23% |
| 6・8 | 7 to 6、1.52% | 4.76% | 2.27% | 4.00% |
Lay も、勝ったときだけ払う卓では Buy と同じ値になる。
4・10 は、Buy のほうが Place より損が小さい。6・8 は、Place のほうが小さい。5・9 は、置いたときに払う卓なら Place、勝ったときだけ払う卓なら Buy のほうが小さい。
Odds の上限
- Odds の上限は卓によって違い、多くの卓は 3-4-5X(ポイントが 4・10 なら Pass Line の 3 倍、5・9 なら 4 倍、6・8 なら 5 倍まで足せる)。
- 上限いっぱいまで足した Pass Line + Odds のハウスエッジは、1X で 0.848%、3-4-5X で 0.374%、10X で 0.184%。
Take は Pass Line の額のその倍まで置ける。Lay は、勝ったときにもらう額が Don’t Pass の額のその倍になるまで置ける。
例。3-4-5X の Lay は、どのポイントでも Don’t Pass の 6 倍まで置ける。もらう額の上限が 4・10 は 3 倍、5・9 は 4 倍、6・8 は 5 倍で、置く額に直すと 3 × 2 = 6、4 × 1.5 = 6、5 × 1.2 = 6 倍になる(Lay の払いは 1 to 2、2 to 3、5 to 6)。
上限いっぱいまで足したときの、合わせたハウスエッジ。
| 上限 | Pass Line + Odds | Don’t Pass + Odds |
|---|---|---|
| 1X | 0.848% | 0.682% |
| 2X | 0.606% | 0.455% |
| 3-4-5X | 0.374% | 0.273% |
| 5X | 0.326% | 0.227% |
| 10X | 0.184% | 0.124% |